降っても晴れても

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いつ恋を見て思ったこと

今やっている月9の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』を見て気になったことをまとめておきます。

 

有村架純ちゃんは、昼ドラの『ぼくの夏休み』からずっとかわいいなと思っていたのですが、このドラマでも可愛い。やっぱり厚ぼったい黒髪が似合うな。

 

で、前回の2月15日の放送で、第一部完結になったのですが、この完結する点が東日本大震災でした。

でも、このドラマ、震災を連想させる明確な言葉を常に避けているなーと思っていました。

 

第1話で、静江(八千草薫)は音(有村架純)に「来年、スカイツリーが完成する」とさりげなく言ってたので、この時点で2011年なんだということは震災の話が出てくるんだろうなと予想していました。

 

その後、練(高良健吾)が猪苗代湖磐梯山というキーワードを出していたので、彼が福島出身だということはわかったのですが、最後まで「福島」というワードは出さずに第一部が完結しました。(練は「会津」とは何度も繰り返してはいるのですが)

 

5話では、音と木穂子(高畑充希)が何気なく「確定申告は済みましたか?」と会話しているので、これが2〜3月だとわかるし、練が故郷に到着するとタクシー運転手がわざとらしく「坂上二郎が死んだらしい」と噂話をしている。(坂上二郎が亡くなったのは、2011年 3月10日。)

 

あ、やっぱり…と思ってみていると、練は祖父と未来を語り、追いかけてきた小夏(森川葵)を拒絶して場面転換してしまう。

 

その後は、自室で机に向かっている音が映し出されて、「その日以来、彼に会うことはありませんでした」というモノローグで、震災が起こったことが暗に示されるのみであり、2011年から5年後の2016年になってしまう。

 

これだけ震災、福島という直接的な言葉を巧みに避けながら、1話から確実に震災の影をちらつかせていたのに、音のモノローグだけというのは正直驚きました。

 

ここでふと思い出したのが、以前フジテレビで放送されていた『最高の離婚』。

このドラマでは、光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)は震災の日に出会ったというエピソードがありました。

震災の日、電車が止まり困っていた2人は偶然出会い、2人で家まで歩いて帰る間に色々話しているうちに通じ合ってしまい、その日から付き合うことになり、結婚したというエピソードだったかと記憶しています。

このドラマは2013年放送だったのですが、この震災から2年も経っていない時分で、この震災を出会いとして描いていることがすごく印象的でした。

 

3年経って、震災の描かれ方も変わってきたのかなというようなことをツイートしていたら、フォロイーさんにいつ恋と最高の離婚は脚本家が一緒ですよというご指摘をいただきました。

坂元裕二さんだそうで。

(TBSでやっていた『それでも生きて行く』も好きなのですが、この方売れっ子なんですね。)

 

直接的な言葉や表現で震災を描かないのも興味深いのですが、最高の離婚では震災という出来事を東京の片隅における男女の奇妙な巡り会いとして描いていたことを考えると、いつ恋では東京の片隅で惹かれ合いながらも結ばれない男女を決定的に引き離す出来事として描かれているのは面白いなと思いました。

 

まだ5話ですし、次回予告では、純朴青年だった練が堅気ではない雰囲気を醸し出し、若者に怪しげな仕事を世話している様子があったので(除染作業でもさせるのでしょうか…)、震災が決定的に練の性格や生き方を変えてしまう出来事であったことは想像できるので、今後ドラマの中で 2011年3月11日をどう描いていくのかが結構気になるところです。

 

お わ り